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土地売却の際の値引きの相場

まず、値引き交渉を持ちかけられやすいのは1,000万円以上の物件で、価格が高くなればなるほど持ちかけられる値引きの額はもちろん、値引きの割合も高くなっていきます。値引き率にして5％～10％、割引額にすると50万円～200万円くらいが値引きの相場といえるようです。

土地売却の際には、売り出し価格の1割程度の値引き交渉を持ちかけられることを前提にして価格設定をすることで、買い主に好印象を与えつつ、売り主も納得できる売却益を確保することができます。

価格設定のポイント

市場価格を調べてみる

売却したい土地の周辺の市場価格を調べてみることで、大体の相場がわかります。できるだけ環境が似ている土地で売り出されているものがないか探すと、より実態に近い価格を把握することができるのです。

いつまでに売却したいのかを再確認する

土地売却の価格にばかり気をとられていると「なぜ土地を売却したいと思ったのか」「いつまでに売却したいのか」を忘れてしまい、慌てて値引き交渉に応じて後悔してしまうことがあります。土地売却を始める前に、どのくらいの期間を売却活動に充てられるのか、タイムスケジュールを確認することが大切です。

売却活動の期間に制限がない場合には、希望する売却価格の1割増しを売り出し価格にして少しでも高く売却することを目指せます。少しでも早く売却してしまいたい場合は、不動産買取を利用するか価格を相場より少し低めに設定して、値下げ交渉の余地なく売却できることを目指します。

プロに売り出し価格の相談をする

不動産業者による査定では、国土交通省の土地総合情報システムなどの評価額だけでなく、その業者が現在売り出している土地の販売価格や実際に行っている査定価格などの情報も加味されます。さらに、不動産業者はどのような土地を探している人がいるのか顧客のニーズも把握しているので、評価額や査定額以外にも「実際に買い主が見つかりそうな売り出し価格」を知ることができます。

不動産会社から値引きを求められた場合の注意点

不動産会社によっては、売却活動を始めて1～2カ月で売却価格を下げることを勧めてくる場合があります。早く売却をしてしまいたい場合や、タイムリミットがある場合以外は慌てて応じる必要はありません。一度売り出し価格を下げてしまうと戻すことは難しく、値下げした価格からさらに値引きを求められてしまうこともあるので、買い主が見つかっていない状態での値下げは慎重に行うことが大切です。

買い主からの値引きを求められた場合の注意点

実際に購入を希望している買い主からの値引き交渉があった場合には、すぐに値引きに応じて売却してしまいたくなるかもしれません。少しでも売却益を出すためには、買い主が希望する額と売り出し価格の間をとって、買い主に再提案してみることが大切です。